最近では、猫のフードに気を遣う飼い主さんの中では、「グレインフリー」「ヒューマングレード」「人工添加物不使用」などのいわゆる「プレミアムフード」はフード選びの基本中の基本です。
さらに今回は、モグニャンについて徹底的に調べ、他のフードとの違いがどのようなところなのか、どのような猫にお勧めできるキャットフードなのか? 分析してみました。
満足の食い付きは本当なのか?我が家の愛猫とろも試して見ました、試食レビューも是非ご覧ください。
Contents
モグニャンキャットフードの基本情報

商品名 | モグニャンキャットフード |
---|---|
通常価格 | 3,960円 |
定期購入 | 3,564円~ |
解約縛り | なし |
送料 | 640円 |
容量 | 1.5kg |
原産国 | イギリス |
販売元 | 株式会社レティシアン |
※価格は税別
- 1袋 ⇒ 3,564円
- 2袋以上 ⇒ 3,366円/1袋
- 6袋以上 ⇒ 3,168円/1袋
モグニャンとはどんなキャットフード?獣医師が9個の特徴を解説!

①ヒューマングレードの原材料
モグニャンで使用されている原材料は、すべて人間が食べられる食材で出来ています。
当たり前のことのように思えますが、日本のキャットフードに関する唯一の法律である、ペットフード安全法では、「ペットフードの名称・原材料名・賞味期限・事業者名と住所・原産国名の表示」の義務、一部の添加物や農薬に対し、使用の上限が設定されたのみで、原材料に使用してはいけないものなどについての規制はされていません。
キャットフードには、価格を抑えるために、人間の食用にはできないような、本来ならば破棄されるレベルの肉「4Dミート」が使用されていることがあります。
肉副産物、肉類、ミール、消化物、パウダーなどの表記が4Dミートの疑いがあります。(必ず4Dミートとは限らないので注意)
モグニャンには、一目で何かわからないような原材料は当然なく、すべて人間が食べられる「ヒューマングレード」の原材料で作られているので、とても安心です。
②白身魚たっぷりで高たんぱく質

高たんぱく質のうち、63%を占めるのが白身魚です。
白身魚は高たんぱく質、低脂肪かつ、肉類に比べてアレルギーが起こりづらい原材料とされています。
また、猫にとっての必須脂肪酸であるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸も豊富に含まれ、猫にとって白身魚主体のフードはとても使いやすいフードです。
③グレインフリー
安価なキャットフードでは、かさ増しの為に、穀物が使われることが多くありますが、猫は穀物を消化することが非常に苦手で、消化管にとても負担がかかります。
モグニャンは穀物を一切使用しない「グレインフリー」フードです。
その代わり、良質な炭水化物である「サツマイモ」がお腹のサポートをします。
穀物は猫のアレルギーの原因にもなりやすいと言われていますので、穀物不使用のグレインフリーフードはアレルギーの危険も減らせます。
④赤ちゃんからシニア猫までオールステージ対応

子猫(2ヶ月~)からシニアまで使用できる「オールステージ対応」のキャットフードです。
子猫から成猫にかけてのフードの変更の必要がないので、切り替え時のお腹の不安定などが起こりません。
オールステージ対応のフードのメリットはここにあります。
通常は切り替えに2週間程度かけ、お腹が緩くなったりしないか慎重に切り替えていく必要があります。
慎重に切り替えても、食べ慣れない成分や材料が入っていたりすると、下痢をしてしまう事があります。
その点、食べ慣れているフードのまま成長できるというのは、猫にとっても、飼い主さんにとっても非常にメリットです。
⑤人工添加物不使用

人工添加物は、毎日使用されていても問題ない量であれば使用しても構わない、と規定されていますが、中には発がん性があるものがあったり、どれくらいの量をどれくらいの期間与え続けたりしても大丈夫なのかというのは実際のところ詳しくは分かっていません。
発がん性だけでなく、人工添加物は猫のアレルギーの原因になっているという可能性も指摘されています。
自然由来のものを使用する等、避けられるのであれば避けてあげた方が良いでしょう。
⑥安全な工場で生産されている

モグニャンキャットフードは、欧州ペットフード工業会連合(FEDIAF)の厳しい基準をクリアした安心な施設で作られています。
厳重なチェック機能
製造ラインは常に専門の品質管理官によって監視されています。
また、厳しい品質テストに合格した原材料のみ使用され、できあがったキャットフードは、パッキング前に最新機器で分析し、ロットごとに差が出ないように監視されています。
それぞれのロットに、いつ搬入された原材料が使用されているかまで、徹底的に管理し、安全なキャットフードが出来上がります。
FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)とは?
FEDIAFとは、ヨーロッパ各国のペットフード機関により構成されている機関のことで、ペットフードの製造に関するガイドラインを発行し、安全なペットフードの製造に関して啓蒙や指導を行うと共に、製造工場に対する認定を行なっている機関です。
ヨーロッパ製のペットフードに関しては、FEDIAFの認定を受けていることは、安全なペットフードであると認識されています。
⑦小粒で食べやすい

子猫から、シニアまで食べやすいように粒の大きさは約7㎜で作られています。
形は、俵型で、猫が噛み砕きやすい形状に作られ、丸呑みや早食いをするのを防げます。
⑧公式通販サイトでしか購入できない
公式サイトでしか購入できない理由は下記のように公式サイトに記載されています。
- 流通にかかるコストや日数をできる限り省き、少しでも新鮮なフードを、少しでも手頃な価格で提供するため
- いつ、誰が、どれだけ、どのロットを購入したかを全て把握できるので、問い合わせに迅速、正確に答えられるため
だれが、いつ、どのロットのフードを購入したかを把握することで、何か問題が起こった際に、「いつ、どこで、何に」異常があったかを素早く把握できます。
また、売れるまで店頭に置いておく必要がなくなりますので、品質が落ちる前に飼い主さんに届けられますし、売れないまま消費期限を過ぎてしまい、破棄しなければいけないという事がなくなります。
ホームセンターやペットショップに置いていないため、キャットフードに興味がない飼い主さんが気軽に手に取ることはできませんので、「愛猫の健康のために良いキャットフードを食べさせたいな」という意識の高い飼い主さんをターゲットにしていると考えられます。
⑨ジッパー付きでいつまでも開けたてのおいしさをキープ

キャットフードは、空気に触れた瞬間から酸化して味が落ちていきます。
全てのキャットフードに共通して、開封後は密封して空気の通る冷暗所に保管が基本です。
モグニャンのパッケージには密閉できるジッパーがついている為、購入したままの袋で保管しておけます。
パッケージがパステル色でとてもかわいく、そのまま保管できるのはうれしいですよね!
ただ、あげるたびに開封すると、食べ切るころには劣化してしまう可能性があるので、私は、すぐに使う1週間分くらいのフードはやはり元のパッケージから移し、残りのフードができる限り空気と触れ合う頻度を減らすようにしています。
モグニャンキャットフードの原材料を獣医師が解析!

モグニャンの注目すべき6つの原材料とその効果

食物繊維の一種である「ペクチン」は腸内環境を整え、便秘に効果的です。
疲労を回復する「リンゴ酸・クエン酸」、アンチエイジングに効果的な「ポリフェノール」が豊富です。
目や皮膚の健康を保ち、免疫力をアップ、様々な健康の維持に役立つ「カロテン」が豊富です。
多く含まれる「カリウム」には、過剰な塩分を排出する作用があり、腎臓病や心臓病の予防にも効果的です。
また、食物繊維豊富で、便通にも効果があります。
「キナ酸」という成分が豊富に含まれており、尿路や膀胱に細菌が付着するのを防ぎ、尿のpH値を酸性化する作用があるクランベリーは、膀胱炎や尿路結石の予防に効果的です。
良質な炭水化物であるサツマイモは、食物繊維豊富で、便秘の改善に効果的です。
サーモンオイルには、オメガ3脂肪酸であるDHAやEPA、オメガ6脂肪酸が豊富に含まれ、皮膚や被毛の健康維持に役立ちます。
また、オメガ3脂肪酸の抗炎症効果でアレルギーや腎不全にも効果的です。
セイヨウタンポポには利尿作用があり、腎臓機能のサポートをします。
自然由来のセイヨウタンポポは身体に負担がない範囲内での利尿を促すため、腎臓に余計な負荷をかけません。
モグニャン要注意の原材料はこれ!

豆類
モグニャンキャットフードは「グレインフリー」なので、「小麦」や「とうもろこし」「米」などの穀物は使用されていません。
しかし、「エンドウ豆」「ひよこ豆」、「レンズ豆」と3種類も豆類が使用されています。
猫にとって穀物よりははるかに良いですが、豆類の植物性たんぱく質も消化するのを苦手としていて、原材料に沢山含まれていても、動物性たんぱく質ほどエネルギーに替えられません。
また、豆類に関しては、アレルギーを起こすこともありますので、本当の意味でのプレミアムフードには、豆類も使用されません。
その点、モグニャンは、穀物を使っていない分のかさ増しを、植物性たんぱく質である豆で補っている可能性があります。
少し、猫のお腹に負担がかかる原因になるかもしれません。
モグニャンキャットフードの成分を獣医師が解析!

上の写真以外の数値に関してはパッケージに記載がない為、メーカーに問い合わせてみました。
- オメガ6脂肪酸:1.0%
- オメガ3脂肪酸:2.1%
- ナトリウム:0.30%
- リン:0.50%
- マグネシウム:0.20%
- カリウム:0.80%
- カルシウム:0.70%
モグニャンをシンプリー・カナガンと比較
モグニャン![]() |
シンプリー![]() |
カナガン![]() |
|
粗たんぱく質 | 30 | 37 | 37 |
脂質 | 16 | 20 | 20 |
粗繊維 | 3.5 | 1.5 | 1.5 |
粗灰分 | 8 | 9.5 | 8.5 |
水分 | 7 | 7 | 7 |
オメガ6 | 1 | 1.33 | 2.99 |
オメガ3 | 2.1 | 3.89 | 0.82 |
オメガ6:オメガ3 | 0.47:1 | 0.34:1 | 3.6:1 |
エネルギー | 365kcal | 380kcal | 390kcal |
原材料や成分から見ると、モグニャンはこんな猫にオススメ!
モグニャンに使用されている原材料や成分から見て、どんな猫におすすめか考えてみましょう!
子猫にはどう?
子猫の場合は成猫に比べて、はるかに栄養要求量が高い為、「高たんぱく、高脂質」のフードが推奨されます。
上の表からもわかる通り、モグニャンはシンプリーやカナガンに比べて、たんぱく質がやや低めです。
そのため、子猫が栄養をしっかり取るにはその分、量を食べて補う必要があります。
子猫自体が量を食べなければいけないという事も大変なのですが、コスト面でも負担がかかります。
シンプリー・カナガンとの比較
モグニャン![]() |
シンプリー![]() |
カナガン![]() |
|
粗たんぱく質 | 30 | 37 | 37 |
脂質 | 16 | 20 | 20 |
エネルギー | 約365kcal | 約380kcal | 約390kcal |
2か月未満給与量 | 35-50g | 20-30g | 20-30g |
2~4ヶ月 | 50-60g | 30-55g | 30-55g |
4~6ヶ月 | 70-80g | 55-75g | 55-75g |
6~12ヶ月 | 80-100g | 75g~ | 75g~ |
1袋の値段 | 3960円 | 3960円 | 3960円 |
4ヶ月の猫の場合、1日70g食べるとすると、1.5㎏のモグニャンを食べ切るのに21日です。
1日55gのシンプリーやカナガンの場合は27日と6日差があります。
公式サイトでの販売価格はすべて同じですので、モグニャンは1日188円、その他は146円になります。

シニア猫にはどう?
シニア猫の場合は、たんぱく質を与える量に関しては賛否両論あります。
代謝が落ちてくるため、たんぱく質の利用効率が下がるので、むしろ高蛋白質のフードの方が良いという意見や、腎臓にかかる負担を考えて、ある程度たんぱく質の量を抑えた方が良いという意見もあります。

運動の少ない室内猫や去勢/避妊済み猫にはどう?
モグニャンは高カロリーと謳っていても、実際の所は「たんぱく質30%」と、たんぱく質の量としては多い方ではありません。
そのため、運動量の少ない猫や、去勢/避妊済みの肥満になりやすい猫には、肥満になりにくい、最適なフードと考えられます。
便秘しやすい猫、毛玉を吐く猫にはどう?
モグニャンの繊維は「3.5%」です。
一般的には、毛玉対策のフードは、繊維7%前後が推奨されています。
モグニャンの場合は、3.5%なので、直接的に毛玉に効果的というほど繊維の数値は高くありません。

これは、サツマイモやカボチャなどの良質な炭水化物によって、便通が良くなり、腸の動きが改善することによって、毛が貯まることなくうんちと一緒に排泄されているためと考えられます。
シンプリーやカナガンよりは繊維も多めですし、良質な炭水化物の使用で、便通も良くなり、毛玉を吐く回数も減るようです。
将来的に、腎臓病や尿路結石などの病気を予防したい猫
たんぱく質の量が比較的抑えめで、尿を酸化させるクランベリー配合や、オメガ脂肪酸など、腎臓に余計な負担をかけるようなフードではなさそうで、成長期以降の猫には適していると考えられます。
偏食気味の猫にはどう?
キャットフードの中では珍しい魚主体のフードであり、猫の「食い付き」を重視しているフードですので、好き嫌いのある猫の場合、試して見る価値は大いにあります。
匂いも魚本来の臭いが強く、魚好きの猫の食い付きは相当良い様子です。
アレルギーがある猫
白身魚主体で、アレルギーの原因になりやすい小麦や肉類、人工添加物が含ませていません。
皮膚の調子が悪い、良く痒がる、うんちに鮮血が付く、粘液が付く、などアレルギー症状がある猫には効果的です。
ご飯が大好きな猫にはどう?
カロリーやたんぱく質の量が比較的抑えられている為、高カロリー、高たんぱく質のご飯に比べて、量を食べられます。
他のフードでは、ご飯の量が足りず、もっと欲しがる猫には選びやすいフードです。
現時点で腎不全の猫にはどう?
腎不全の猫で、フード選びの際に、気にしておいた方が良い項目は以下の5つです。
腎不全の猫の場合はたんぱく質の量は、20%台に抑えた方が良いと言われています。
腎臓の療法食の場合、乾物量成分値で比較すると、以下の通りです。
- 腎臓サポート:24.3%
- k/d:29.4%
- キドニーケア:26.1%
モグニャンの「30%」を、乾物量で計算すると「32.3%」ですので、療法食に比べればやや高めではありますが、シンプリーの「39.7%」よりは低く設定されていますので、ぎりぎり許容範囲かも知れませんが、療法食のように使うのはお勧めできません。
腎不全の猫の場合は、0.3%から多くても0.5%以下が推奨されています。
モグニャンのリンの値は「0.5%」です。
腎不全用の療法食
- k/d「0.49%」
- 腎臓サポート「0.3%」
- キドニーケア「0.3%」
リンに関してはほぼk/dと同じ程度なので使用範囲内です。
モグニャンのナトリウムの値は「0.3%」です。
腎不全用の療法食
- k/d「0.25%」
- 腎臓サポート「0.4%」
- キドニーケア「0.2%」
モグニャンはナトリウムの量が低く、低塩分食とされています。
腎臓に負担になりにくい値です。
人工添加物を一切使用せず、添加物は自然由来のビタミンEを使用。
腎臓に負担をかけないフードです。
オメガ3脂肪酸(EPA、DHA)は炎症を抑える物質で、体内で合成できないため、食事から摂り入れる必要があります。
オメガ6脂肪酸とバランスよく摂取することで、効果を発揮します。
脂肪酸の働きについては、まだまだ研究途中ですが、「オメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=5~10:1」のバランスで摂取すると良いのではないかと言われています。
モグニャンの成分分析値では、オメガ6脂肪酸は1.0%、オメガ3脂肪酸は2.1%ですので、「1:2.1」とオメガ3脂肪酸の方が多く、最適なバランスとはだいぶ異なる値になっています。
DHAやEPAが多い魚が主体のフードでは、必然的にオメガ3の量が増えてしまいます。
現在のところオメガ3脂肪酸の摂りすぎで腎不全を悪化させるという危険性は確認されてはいませんが、今後、オメガ6脂肪酸とのバランスが重要となると、オメガ6脂肪酸を増やすなどの対処が必要になってくるかもしれません。
現段階だと、腎不全の猫にとっては、抗炎症効果のあるオメガ3脂肪酸を摂取できるのは良いと考えられます。

モグニャンキャットフードはどのような猫に向いている?向いていない?
モグニャンキャットフードが向いている猫

- シニア猫
- 運動の少ない室内猫や去勢/避妊済み猫
- 便秘しやすい猫
- 毛玉を吐く猫
- 沢山食べたい猫
- 将来的に、腎臓病や尿路結石などの病気を予防したい猫
- 腎不全予備軍の猫
- 偏食気味の猫
- アレルギーがある猫
モグニャンキャットフードが向いていない猫

- すでに腎不全の猫
- 肥満傾向の猫
- 子猫
モグニャンキャットフードの評判を解析!

それでは、実際にモグニャンを試した口コミには、どのようなものがあったでしょうか。
見てみましょう。
モグニャンの良い評価・口コミ
- 食いつきが良い
- 良く食べてくれる
- 安全
- 少ない量でも栄養が取れる
- アレルギー症状が軽くなった
- 毛艶が良くなった
- 皮膚病が治った
- 便秘が解消された
- 毛玉を吐かなくなった
モグニャンの悪い評価・口コミ
- 食べない
- 下痢になった
- 尿路結石になった

結石になったというクチコミも数としては多いように感じました。
本当にモグニャンキャットフードで尿路結石になるの?

まず、尿路結石は、尿のpH値が偏ることで発生します。
酸性に傾くと「シュウ酸カルシウム結石」、アルカリ性に傾くと「ストラバイト(リン酸マグネシウム)結石」ができやすくなります。
2つの内、圧倒的に猫に多いのは「ストラバイト」です。
結石はフードの影響をとても受けます。
モグニャンのミネラルバランスは?
パッケージや公式サイトには記載されていないので、メーカーに直接問い合わせてみました。
- マグネシウム:0.2%
- カルシウム:0.7%
- リン:0.5%
が含まれていることが分かりました。
キャットフードの場合、マグネシウムの含有量は100gに対して0.09%~0.15%前後が推奨されていますので、モグニャンのマグネシウムの値は高めです。
猫がFLUTD(下部尿路疾患)にならないためのミネラルの適正比率は「カルシウム:リン:マグネシウム=1.2:1:0.08」です。
モグニャンは「0.7:0.5:0.2」すなわち、「1.4:1:0.4」で、マグネシウムの数値はやはりバランス的にも多いといえます。
FLUTD(下部尿路疾患)がある猫や、過去に発症したことがある猫にとってはあげるのを躊躇してしまう値かもしれません。
アルカリに傾くと発生する「リン酸マグネシウム結石」の原因となる、マグネシウムの値は高めですが、アルカリに傾かせないように動物性たんぱく質は多め、さらに、クランベリーを配合することで尿のアルカリ化を防止しています。

結石にならないためには?
では、FLUTD(下部尿路疾患)に過去なったことがある猫は、モグニャンを食べてはいけないのでしょうか?
結石はマグネシウムの値だけが原因ではなく、猫の水分不足も関係していると考えられます。
モグニャンのナトリウム濃度は「0.3%」です。
一般的には0.4以下であれば、低塩分食の分類に入ります。
Na濃度が高いご飯は塩分が強く、水をたくさん飲むようになりますが、モグニャンのNa濃度は「0.3」で、塩気が低く、薄味に作られているので、水を飲む量が以前のフードの時よりも、減ってしまう可能性があります。
水分が不足すると、膀胱内の尿が濃くなることで結石になりやすくなってしまいます。
モグニャンを食べる際には、水分を意識的に取らせる必要性がありそうです。
モグニャンキャットフードで下痢になる原因

フードの切り替え時に下痢になる原因で一番多いのは、フードの切り替えを一気に行ってしまった場合です。
元々食べていたフードに少しずつ加えていき、2週間程度で切り替えるようにしましょう。
それでも、やはり下痢が出てしまったという場合は、加える量を一度減らし、さらに時間をかけてフードに慣れてもらいましょう。
我が家の猫は、別のフードですが、切り替えの際に、1ヶ月間軟便や粘液が出たこともありますが、その後しっかりした便が出るようになったという実体験もあります。
1.2度の下痢ですぐにあきらめなくても大丈夫です。
あまりに下痢の状態がひどかったり、どうしても下痢が続いてしまったりする場合は、病院で先生に相談してみてください。
その他モグニャンキャットフードQ&A

モグニャンキャットフードを食べない!
モグニャンはサーモンオイルで風味を増強する等、猫の食い付きに工夫がされているフードですが、モグニャンは腎臓に配慮し、塩分濃度を抑えて薄味になっています。
濃い味に慣れてしまった猫の場合、最初食べてくれないということがあるかもしれません。
最初は少しだけ、風味づけにトッピングをするなど工夫をしてみてください。
モグニャンキャットフードの保存方法
一度開けてしまったキャットフード、いつもどのように保管していますか?
正解の保存方法をされている方はいらっしゃるでしょうか!!
冷暗所…と言えば思いつくのは冷蔵庫ですよね。
私は以前、大袋を購入した際3.4個の密封容器にすぐに分け、使う分以外を冷蔵庫で保管していたことがありました。
しかし、じつはこれ間違った保管方法だったのです!
冷蔵庫から出した際に、温度差で袋の内側に水滴が発生することで、フードがかびる危険性があるそうです。
この事実を知った時は、本当に驚愕しました!

モグニャンキャットフードを試してみた!
では、モグニャンの実食レポートを始めます!
モグニャン、見た目がかわいいです!パステルカラーでシンプル、このまま部屋に置いておいてもテンションが上がります!
なぜ、日本のキャットフードは原色のパッケージで、猫の写真付きが多いのでしょうか、見た目にも配慮してほしいものです。

開けてみると、ジッパーは、マジックテープのようなもので、とても閉めやすいです!
閉めたつもりが閉まってなかったなどというようなことがないような作りになっています。

見るからに粒がそろっています!
俵型で比較的厚みがあります。

サイズは公式サイトで7㎜と記載がありますが、ほぼその通りの大きさです。
厚みは大体4~5㎜ほどあります。
匂いは、同じ魚主体のフードの「シンプリー」と比較すると、臭くない!
むしろ香ばしいような、魚のにおいがしてとても良い匂いでした!!
思いっきり嗅いでも「おえっ」となりません。
今回試食するのはとろちゃん13歳。


寝ているところに、カサカサパッケージの音を立ててみました。

興味ありそう!

出てきてくれました。

間違いなく気にしている!
前回のシンプリーを試したときよりもやる気があります!
くんくんとニオイまで嗅いでいる!

写真撮影に落ち着かず、またしても避難場所のキャットタワーに登ってしまいました。
気を取り直して…

なかなか食べないので、手であげてみたら、手にすりすり~


ひとしきりすりすりに満足した後は、ご飯に気付き…



食べ始めました!
厚さがあるので、ポリポリと音を立ててよく噛んでいます。

そのまま食べ続けるので、味は気に入った様子です。
数粒残しましたが、しっかり食べてくれました!


舌なめずりがかわいい。
その後は、残った粒もすべて食べ切っていたので、味はとても気に入ってくれたようです。
厚みがあるため、しっかりと噛んでくれるので、「歯石の予防」や「一気食いしてしまう猫」には良いフードだと思いました。
飼い主の印象としては、シンプリーよりもにおいがきつくないところが与えやすい…。
そして、これだけ「食い付き」を売りにしているフードでも、うちの猫は、警戒してなかなか食い付かない猫なのだという事がよくわかりました…。
慢性の蓄膿症があるから匂いに鈍感なのも関係しているかもしれません。
モグニャンキャットフードの硬さをチェック
粒が厚いので、子猫には食べづらそうなので硬さをチェックしてみました。
瓶で叩いたら簡単に粉々になりました。

5分お湯でふやかすと、少しだけ芯が残りましたが、簡単に崩す事ができました。

これなら子猫や、シニア猫でも負担なく食べられそうですね!
まとめ
今回、モグニャンキャットフードについて調べてみたところ、私は、原材料中の豆類について、アレルギーや消化しにくさがあるかもしれないなと、少し気になりました。
モグニャンについては、まず1袋試し、皮膚の状態に変化はないか、うんちが不安定にならないかというのはしっかり見て行った方が良いと思います。
それでも、「高たんぱく質」がはやりのキャットフードの中で、たんぱく質の量が比較的抑えられたフードというのも、それはそれで特徴的で、シニアに差し掛かってきた猫や、肥満を気にする飼い主さんにとっては試して見る価値のあるフードだと思いました!
与える際には、必ず意識的に水分を取らせることが重要です。
プレミアムフードといっても、調べてみるとそれぞれ特徴がありますので、ぜひ、愛猫ちゃんのご飯選びの参考にしてください!
そう考えると、わざわざあえて子猫にモグニャンを与える必要性をあまり感じません。